エアソフトガンとジュールのお話
二回続けてモデルガンに関するお話でしたが、本日はエアソフトガンにまつわる法規制のお話をひとつ。
まず今更ですが銃の形・機能を持つものには、刃物と合わせて「銃砲刀剣類所持等取締法」が大きく関係します。いわゆる銃刀法ですね。
空気銃として登録できないエアソフトガンのパワーが法定基準値を超えると、「準空気銃」としてみなされます。
その時点で、正当な所持の条件を満たした公務中の公務員を除いて、何人においても所持・取り扱いが禁止されています。
そしてこれを決める法定基準値がいわゆる0.989J(ジュール)。
この数値を20~35度の環境において超過してはならないと定義されています。
ジュールは発射される弾体の持つ運動エネルギー。弾の速度と重さから割り出され、条件が変われば結果の数値も変わってきます。
諸条件のうち見落とされやすいのは気温。
ガスガンの場合は発射のメカニズム的に、高温下ほど威力が出ます。
つまり、35度の環境で0.989Jの範囲内であることが求められるわけです。
気温として想定されうる範囲でのパワー設定ということですね。(近頃の夏はちょっとおかしいですが…)
もちろん私達もこれらは注意深く、厳しく計測しています。
改造された模造銃器などによる検挙者が依然として後を絶たない時勢ですが、そんな中でも銃刀法と向き合うことが買取・販売を手掛ける我々の宿命。
業界や捜査機関と手を取り合いながら、営業を心がけています。