田中木工時代から実銃・モデルガン用の木製ストックの製造を手がけていたタナカワークスの制作する、三八式歩兵銃の発火モデルガン。
モデルガン草創期からあるタナカの三八式の、2020年4月10日より販売されている特別仕上げバージョンです。
実銃の三八式歩兵銃
旧日本軍の顔役とも言えるボルトアクション式小銃。有坂成章氏の開発した三十年式歩兵銃を元に、日露戦争の戦訓を取り入れる形で南部麒次郎氏が中心となって開発。明治38年(1905年)に制式採用されました。防塵用の遊底被や先が尖った三八式実包が採用され、青島の戦いから第二次世界大戦後の警察予備隊まで長きに渡って使用され、日本の国産銃としては最多の約340万挺が作られた記録が残っています。戦時中は日本だけでなく満州の奉天や朝鮮の仁川でも生産され、戦後も独立を図る東アジア圏の各勢力が独自に改良・生産を続けていたようです。英語圏では有坂成章氏の名を取ってArisaka M1905、Arisaka type 38などとも呼ばれます。
「菊の御紋」が入っているため、現場では緊張感を持って扱われていたようで、従軍経験者のご老人に三八式のエアガンを待たせると急に背筋が伸びてシャンとしたという事例があるほどです。
帝国陸軍の存在した時代を描くほとんどの作品に登場し、近年では「ゴールデンカムイ」で孤高の山猫スナイパー尾形百之助の愛銃として有名です。
製品の特徴
ただでさえ美しい通常ver.の機関部などの亜鉛合金に「歴史が宿る鉄」をイメージしたメタリックグレーめっき仕上げとした品。南部鉄器などの黒染め加工された鉄を思わせる逸品です。おなじみのタナカ・ワークスのマークも刻印されています。
通常ver.以上に実際にやる人はあまりいないでしょうが、これも7mmキャップ火薬発火仕様。カートリッジ5発+装填子(ストリッパークリップ・カートクリップ)付で、実銃通りのリアルなボルトアクションを楽しむ事ができます。
前にあったビンテージブルーフィニッシュとはまた趣の異なる品です。タナカ製品の例によって例のごとく同様の仕上げのガスガンも存在します。
モデルガンは銃身に改造防止用のインサート(金属の板)があったり、銃刀法に適合している証としてSMG刻印があったりするので、ガスガンと見分けるのは難しくないですが、ビンテージブルーフィニッシュとは元箱や領収書などがない場合、色味だけ・写真だけで判断するのは少々難しいかもしれません。当店では本査定時に実物にて鑑定させていただきますのでご安心ください。
買い取りのポイント
元々の価格が高い上、生産数が限られているので、状態を問わず買取金額はある程度以上が狙えます。ビンテージブルーフィニッシュともども、通常ver以上の高価買取となります。ストック・金属部分ともに最初から保存性を高める処理が丁寧にされた品なので、高温多湿の所に埃まみれで放置した…などでない限り、状態は保たれているはずです。
スリングやダストカバー、スペアカートリッジ、三十年式銃剣レプリカなどについても合わせてお送りいただければ、それぞれお値段付けさせていただきます。
亡くなったご家族の大事なコレクションとして発見される事も多い品です。遺品買取・出張買取の経験豊富なエアガン・モデルガン買取専門店がお薦めです。
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