実銃の発売から翌年にKSCから登場したガスブローバックがこのM8000クーガーF。
こちらはステンレスシルバーの眩しいINOXモデル。INOXとは、フランス語でステンレスを意味する「inoxydable」の略です。
バレルが30度回転してロックを解除するクーガー独自のショートリコイル方式を、実銃とほぼ同様の形状と動作でガスブローバックガンに落とし込んでいるのが最大の特徴。
当時のKSCとしてのこだわりと勢いを感じさせるモデルになっています。
各部のピンやグリップスクリュー、マガジンケースといったパーツにはステンレス材が採用され、本体のシルバーメッキと併せて美しい風合いが表現されています。
SYSTEM7以前のモデルなので動作面では現代基準だと1歩譲る部分もありますが、時代を考えればそれなりに動き、十分な楽しさがあります。
このモデルではスライドやグリップの刻印は「KSC CORPORATION」となっており、ブラック系列のものより後に発売したためか、ライセンス関連の厳しい時代への変遷を感じさせる造形となっています。
後年ではメーカー刻印を極力隠す方針となっていったKSC製ガスガンとしては、過渡期の特徴を持っているモデルと言えます。
査定のポイント
表面はシルバーメッキを施されているモデルなので、メッキの状態が査定に直結するのですが、どうしても経年で傷みや変質が目立ってきます。
しかし実はこうしたシルバーメッキのモデルは液状のメッキ磨きのような研磨剤で軽く磨いてやると輝きを取り戻すことも多く、査定前だけでなくコレクションの清掃にも有用です。
メッキ表面を削る方法なのでやりすぎは禁物ですが、うまくやればかなり状態の改善が見込めます。
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